敬愛してやまないドイツの振付家、ピナ・バウシュが、6月30日、ヴッパタールの病院で亡くなりました。
癌と診断されたわずか5日後の死だった、とのこと。
彼女とヴッパタール舞踊団の2010年の来日が、決まった矢先の出来事でした。
私は、何気なく開いた、日本文化財団のホームページ上で知りました。
忌野清志郎の死よりも、マイケル・ジャクソンの死よりも、アベフトシの死よりも、私にとっては、彼女の死が衝撃でした。
ひどく混乱した私は、洗面所で少しなきました。
身体いっぱいに、かなしみが澱となって積もってゆきます。
ああ、こんなにも、私は彼女に励まされていたんだ。
「怖がらずに踊ってごらん Tanzen gegen die Angst」
彼女の言葉に、揺さぶられ、啓蒙され、赦されていたんだ。
もう、カーテンコールで彼女の姿をみることはできません。
彼女が死に、私は身体の一部が足りないような〈不安〉をおぼえます。
でも、踊らなきゃ。
みっともない私のこの身体を、私は信じます。
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